イラストメイキング2
メイキングせっかくなので2個目作りました。
前回は人物メインだったので、今回は背景多めのスイクンのイラストです。
とはいえ、もう描いてから3ヶ月以上経っていてだいぶ忘れているのと、消しながら描いた部分があるのでメイキングというよりはレイヤー紹介みたいになっていますが、、、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。
使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT PRO
キャンバスサイズ:1253 × 757 px (350dpi)
1.構想
「京大カップ双」の名札用イラストを描かせていただくことになり、ロゴとサイズ以外の指定はないとのことだったので、とりあえず何を描くか決めていきます。
ダブルバトルの大会とのことなのでグレンアルマ&ソウブレイズやシャリタツ&ヘイラッシャなども考えましたが、相談させていただいた結果やはり京大カップなのでスイクンにしようということになりました。
他のオフの名札イラストを参考に、スイクンを大きめに描いて余白をいい感じの背景で埋めるとして、背景は京都っぽいもの(五重の塔とか金閣寺とか)か京大っぽいもの(時計台とか鴨川とか)がいいかなぁなどと考えています。
スイクンは上からや斜め後ろからの構図をいくつかクロッキーに描いてよさげなものを選びました。
2.ラフ
↓最終的に選んだやつ
これをクリスタに読み込んでラフを描きます。背景は基本的に太めのペンで大まかに描いてから細かいところを決めます。
水辺っぽいのがいいかなぁと思ったので奥から手前に川が流れているイメージを作り、それに合わせて大きい木(クスノキのイメージ?)などを配置しました。
星空や水晶を描きたいと思いつつも、名札が濃いめの色になるのはよくないかなぁなどと考えていましたが、ロゴが白抜きだったのでまあ多分大丈夫だろうということでそのまま採用しました。
↓ラフを消しつつ作業していたので背景ラフは残っていませんでした…リンドウを描き終わったところでなぜかPC画面を直撮りした時の写真
3.線画
背景は基本線画をしない派なのでスイクンだけ描きます。
上の写真からもわかるように実際やった順番としては、背景を途中まで塗る→気が向いたときにスイクンを仕上げる→背景の続きをやるなのですが、あまりよく覚えていないのでここに線画を載せておきます。
《スイクンのここがむずい》
- よくわからない紫のうねうねしてるやつ
- 微妙なところにある体の色の境界
- 何度やってもきれいに並べられない菱形
- 四本足
もうこの辺はどこかで妥協するしかないと思っています…見る資料によってもなんか差がありますし。顔をイケメンにするのと尻尾で雰囲気をつくってかっこいい風にすることでごまかします。
4.色塗り
いつも背景イラストで参考にしている本はこちら。
Photoshop対応ですが、めちゃくちゃわかりやすくて他のソフトを使っている人にもおすすめです。背景の入門書的な感じ。
夜の景色は昼の状態で色を決めてから暗くするとよいとのことなので、昼の景色を描いていきます。
・リンドウ
手前に花がほしかったので星空に合う(と思っている)リンドウをチョイス。銀河鉄道の夜にでてくるので。
なんか粉チーズかかってるみたいになってますが、名前欄で見えなくなるんでまあこのままで。
・木
・川
アクアブラシが最強。
・草
チョークブラシなどで適当に。本当は木の根元から水が流れてくる感じにしたかったけど技術と解像度の問題により断念。
・水晶
シルエット→面に分ける→ノイズを入れる→オーバーレイで光らせる
「水晶 描き方」とかで調べたものを参考にしました。
・スイクン
基本オイルパステルで塗ってます。
目と尻尾を塗ったら細かいところはこれで終わりです。
↓スイクンの線画変更まで終わったところ
ここから夜っぽくしていきます。
全体に乗算をかけたところ暗くなりすぎたのでとりあえずスイクン以外を暗くしました。
さすがにスイクンが浮いているので、スイクンの上に新たにレイヤーを作りクリッピングしてちょっと暗くします。
星空を描きます。基本星空ブラシを使いつつ、エアブラシなどで調整しています。
川に星空の映り込みを描きます。
リンドウや木などの光が当たるところを光らせます。水晶は中心から光らせるとなんかそれっぽくなりました。スイクンもスクリーンレイヤーでエアブラシで光らせていい感じにします。
完成!
↓ロゴと名前欄の位置をお伝えしたところめちゃくちゃかっこいい感じに仕上げていただきました…!
去年描いたスイクンに比べるとそれなりに上達したんじゃないかなと思っていますが、やっぱりスイクン難しいし、背景ももうちょっと情報量のある感じにしたかったなぁと思っています。
ろくなデータが残っていないので、次これくらい頑張ってイラストを描く機会があればもうちょっとちゃんと制作過程を残しておきたいですね。
随分と長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!